海に囲まれ入り組んだ海岸線と大小多くの島々がある長崎は、たくさんの灯台が、デンリュウのしっぽのように「うみのみちしるべ」として船乗りたちを導いてきました。
ばしょ 南島原市口之津町乙
たかさ 約12.5m
島原半島の最南端にある灯台。幅約5kmの早崎瀬戸を挟んで天草下島と向き合っており、有明海の入口を示す灯台として航海の安全を見守っています。早崎瀬戸は日本三大潮流に数えられており、3~6月の大潮時には、直径20mの勇壮なうず潮が見られます。対岸の天草を間近に見ることもでき、激しくも静かな海のやさしさを体感できます。
展望台には、「幸せの鐘」が付いたハートのオブジェがあり、夕陽や星空の鑑賞スポットとしても人気の場所です。
ばしょ 南島原市口之津町
たかさ 約6.6m
石炭にわいた港の煉瓦造りの灯台。六等白色の灯台として明治13年に点灯以来、口之津港に出入りする船の安全航行を見守っています。かつて三池炭鉱で採掘された石炭は、口之津港まで運搬され、ここから海外へ輸出されていました。石炭の需要が増え、入港する船舶が増加し始めた明治13年、航行の道しるべとして口之津灯台が建設されました。長崎県では三番目となる煉瓦造りの灯台で、130年以上もの間、航海の安全と口之津港の盛衰を見守り続けています。